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脱水:アルブミンとミネラル

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こんにちは高野英恵です。


前回、血液検査項目の「アルブミン」の話について書きましたが、その際に「脱水」という単語が出てきました。


自分でも良く分からなかったのでちょいと調べてみました。


脱水とは水が体内から奪われることですが、それは一体どんな状況なのでしょうか?


ヒトの身体は体液から成っています。


体液とは、血液・リンパ液・唾液・粘液・消化液・唾液・尿など、人間の身体が生命活動を行う上で欠かすことのできないものであり、この体液が失われた状態を脱水症と言います。


成人で6割、老人で5割、新生児で7~8割と年齢によって体液割合に変化があり、
正常値(上記のように成人では体重の約60%、小児では体重の約80%)以下に減少した状態を脱水症状と呼ぶようです。


「脱水」には種類があります。


高張性脱水
水分が多く失われる水欠乏性の脱水


等張性脱水
水分とナトリウム欠乏とがほぼ同じ割合で起こっている混合性の脱水


低張性脱水
ナトリウムが多く失われる電解質欠乏性の脱水

上記の3つの鑑別目安の1つはナトリウムで、高張性脱水ならばナトリウム濃度が高く、低張性脱水ならばナトリウム濃度が低くなると記されています。

http://nurse-senka.jp/contents/press/206693/ より

小難しいメカニズムですが、ヒトの体液が相対的に減少するので、結果的に血液(細胞外液)中のアルブミン濃度が上昇し、血液検査の結果が高く出ている場合があると、(個人的に)理解しています。


脱水症になるとどうなるか

栄養素や酸素が運べない
大量の発汗や、嘔吐や下痢など体液の排出が続くと、血液が濃くなって血管が詰まりやすくなります。栄養素や酸素を必要な場所にスムーズに運べないため、体力低下の原因になってしまいます。


体温が調節できなくなる
血液が不足すると体温の調節機能も失われます。血液は、カラダを巡ることで、内部で作られる熱を体表へ運び発散させているのです。脱水が進むとこの役割も奪われてしまいます。


老廃物が排泄できない
カラダの潤滑油である血液は、老廃物も運んでいます。しかし、その循環がうまくいかないと老廃物の排泄もストップ。さらに危険な状態に近づいてしまうのです。
http://www.os-1.jp/case/ より


脱水のレベル

軽症(体重の約2%)
・口渇
・尿量減少


中等症(体重の約6%)
・強い口渇
・舌粘膜の乾燥
・唾液減少
・乏尿(1日尿量が400ml以下、50-100ml以下は無尿)
・尿比重上昇
・眼球陥没
・頻脈
・血圧上昇


重症(体重の8-14%)
・意識障害
・錯乱
・昏睡
・興奮
・幻覚

http://blog.goo.ne.jp/yuzu0905_85/e/af2c26612f5dfb83376db82d19f0e6e2

さて、身体が脱水状態になるとアルブミン値が相対的に高くなったり、上記のような症状が起こる訳ですが、栄養学的にはもう一つ重要な点を見ていくことになります。


それがナトリウムやマグネシウムなどのミネラルです。


水分が体外に出て行く時には、ミネラル(電解質=イオン)も一緒に排出されてしまうからです。

電解質は、水に溶けると電気を通す物質のことです。電解質は水中では電気を帯びたイオンになり、電気を通すようになります。

この電解質は、細胞の浸透圧を調節したり、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わるなど、身体にとって重要な役割を果たしています。

電解質は少なすぎても多すぎても細胞や臓器の機能が低下し、命にかかわることがあります。

主な電解質には、ナトリウムやクロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。

これらは5大栄養素としてあげられるミネラルに属し、ミネラルは水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれます。例えば、塩化ナトリウム(NaCl)は、水に溶けるとナトリウムイオン(陽イオン)とクロールイオン(陰イオン)になります。

https://www.otsuka.co.jp/company/business/rehydration/ion/ より


元々人の体内は、塩分などの濃度を一定の割合に保つようになっているので、
運動により発汗して水分と電解質が失われているにも関わらず、水分のみを摂取しても、脱水状態を改善したことにはならないのだそう。


水分のみを摂取すると、体内の水分量は増えますが、体内の電解質濃度が薄まってしまうので、体内の電解質濃度を維持するために、薄まった体内の水分を体外へ排出する目的で尿がつくられて、さらに脱水が進むこともあると指摘されています。

ですので、「脱水予防」として電解質を含んだ水分(スポーツドリンクや経口補液飲料=アクアライト、OS-1、ポカリスエットなど)を飲用することが一般的に推奨されているようです。
そういえば、こういうポスターを病院や調剤薬局でよく見かけますね。


さて、「分子整合栄養医学」を実践しているドクターは、ミネラルバランスの重要性を熟知しています。


ミネラルはビタミン類のように大量に摂ればいいという訳でもなく、また、摂った分量が即座に利用できるとも限らない物質であることも理解しています。


ミネラルは銅と亜鉛、ナトリウムとカリウムのように対になるブラザーイオンがあるので、その比率を最適なバランスに保つことが重要です。

どちらが多すぎてもダメなのだそう。


また、アルミや鉛、水銀、カドミウムといった有害物質が体内に蓄積されると
本来機能するはずであるミネラルの働きが邪魔されることが多々あります。


今回のような「脱水症」に限らず、ミネラルは日常的に不足しがちな栄養素なので、血液検査を読む時には、詳しい問診や症状のヒアリングに合わせ、食事や脱水の状況を聞きながら、「ミネラル」の過不足を判断しているようです。



私もまだまだ分からないことが多いので、このメルマガを読んでいる方で、
「脱水症」や「ミネラルの流出」について詳しい方がいましたら是非教えて下さい。

栄養療法.jp 管理人 高野英恵

info@eiyouryouhou.jp